高松市では市民全員がデジタル技術を活用でき、社会全体のDXを進めることで誰もがどこからでも利便性を享受できることを目的に、令和4年に「スマートシティたかまつ推進プラン」を策定。
IoT共通プラットフォームを構築し、様々な分野に活用。
ケース1:防災分野
都市機能と海が近接しており広範囲に被害が発生する危険性があるものの、災害が比較的少なく市職員の対応経験が不足している点をデジタル情報の活用でカバー。
センサーから取得した水位・潮位の状況を把握し地図情報と組み合わせリアルタイムで危険度をチェック。
市民には防災アプリ「たかまつマイセーフティマップ」を通じて、災害リスクと防災施設・サービスの見える化。
近隣市町とIoT共通プラットホームの防災情報を共有し、災害時には広域で対応。
ケース2:観光分野
市が運営するレンタルサイクルの一部にGPSロガーを取り付け、外国人観光客の訪問先などを把握し新たな観光資源の発掘へ。
出身国によって周遊範囲など一定の傾向を観測することができたが、現段階では施策の展開までは至っていないとのこと。
ケース3:福祉分野
香川高専、民間企業と連携し、呼吸や心拍等のバイタル情報が把握できるウェアラブルIoT機器を開発。
実証実験を通じて高齢者の見守り手段としての有効性は確認できたものの、予算面で事業化までは至らず。
また、デジタデバイド対策として市内に44ある地域コミュニティ協議会が地域の実情に応じてスマフォ教室などを開催しているそうです。
本市においても近年DX化を推進しているものの、自治体規模(予算規模)が小さいことからそのスピードは遅いと言わざるを得ません。
今後は近隣自治体との広域連携や県のプラットフォームを活用させてもらうなど、あらゆる可能性を探っていく必要を感じたところです。
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