小坪マリーナの一角に設置された保冷車の中で、鹿島建設が開発した大型海藻培養技術を活用して養殖が進められています。
数cmのものが1ヶ月程度で約30cmに成長。
先月、試験的に岩礁への移植も行われたとのこと。
今後は、台風や海水温の上昇による影響なども観察していく必要があるそうです。
また、養殖施設である程度育てた後、大型の筏に移し成長させ、成熟してきた段階で岩礁の上の海に移動し胞子を広く散布させる間接的移植も視野に入れているようです。
さらに、保冷車内では近隣で採れたウニの蓄養も行っており、4ヶ月〜6ヶ月ほどでかなり身が増えるとのこと。
ただし、現在のような少量のカゴであれば全てのウニに餌が行き渡るのですが、大型カゴ(300個体程度)で行うと摂餌に偏りがあり、1割程度しか育たないことも。
大量養殖の手法はこれからの課題の一つになっているそうてす。
4ヶ月ほど蓄養したウニを食べさせて頂きましたが、匂いが少なく苦手な人でも食べやすい印象でした。
海洋環境、漁業資源の両面からこうした取り組みに期待すると共に、市としてもしっかりと協力していければと考えています。
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