2021年05月14日

台湾の新型コロナ対策実例

市議会に台湾の大使館にあたる台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲(チョウ シュクレイ)処長をお迎えし、「台湾モデルと称賛される新型コロナ対策と台日関係の絆」をテーマにご講演頂きました。

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台湾は(人口約2,357万人:面積約36㎢)新型コロナウイルスの蔓延初期の段階でいち早く抑え込みに成功した地域として知られています。
その要因の一つとして張処長は、リーダーシップと有事感覚を挙げていました。
武漢で発症者が確認されたあと様々なチャンネルを使って情報収集を行い、12月31日には蔡総統自ら国民に向けたメッセージを発信したとのこと。
そしてすぐさま指揮権を統一し、早い段階での水際対策、マスクの輸出禁止(台中輸入依存率90%から域内生産に切り替え)、SNSを活用したプッシュ型情報公開の実施など、施策の素早い展開がなされたそうです。
これには2003年に流行したSARSの失敗経験の反省と教訓が生かされたとのことでした。

世界的に大流行する中ここまで上手く抑え込んできた台湾ですが、一昨日に16人、昨日は13人の新規陽性者が確認されたことを受け、屋内施設の一部閉鎖や屋外イベント等の一部中止を決定したそうです。
さらに、今日の結果次第では一部業態の休業要請も検討しているとのこと。

張処長の話を聞いて、感染症に立ち向かうにはスピード感と国民への説明責任の重要性を改めて感じたところです。
地方自治体としても、新型コロナウイルスの収束に向けてフットワークの軽さを活かした施策を展開していければと考えています。
posted by 高野たけし at 15:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする