
旧本多邸は1939年に山の根2丁目に建てられた邸宅で30年近く空き家となっていましたが、久米権九郎が考案した「久米式耐震木骨構造」を用いて建てられた建築物であることが判明したことから、2021年に久米設計が前所有者の本多氏より継承。
長く空き家となっていたため、特に一階部分の床や柱などは老朽化が激しかったそうですが、日本各地から宮大工などを呼び寄せ、2024年に保存・改修工事が完了したとのこと。
当時の状況により近い状態に復元された室内からは豪華さだけでなく、建主の趣味嗜好や文化的背景を感じることができました。
現在は近隣住民の集まりや結婚式の披露宴会場として無償で貸し出しているそうですが、今後はより広く逗子市民の皆様に活用して頂けるようにしていきたいとのお話も。
本日アテンドしてくださった株式会社 久米設計の渡邊さん、魚本さんに感謝です。
※久米式耐震木骨構造
小柱を束ねた組柱の間に梁や貫、筋交いを通し、ボルト締めして大壁をつくる構法。
