今回のメインテーマはこれからの公共交通について。

市役所の担当所管も出席して、これまでの取り組みと現状分析、さらにこれから策定に取り掛かる「逗子市地域公共交通計画」の説明を受けた後、質疑応答の形式で進行。
逗子市内は駅から半径800m、バス停から半径300mに含まれるエリアがほとんどで、比較的公共交通に恵まれた市域ではあるものの、高齢化率の増加に伴い利便性を求める声が高まってきたとのこと。
令和3年度にはアーデンヒルでデマンド乗り合いタクシーの実証実験を半年間行ったが、運営費の面から自治会主体の本格運行には移行できませんでした。
また、令和6年度には市内の交通不便地域を対象にグリーンスローモビリティの実証実験を計画したものの、継続した運行が難しいとの理由から実験には至らなかった経緯があります。
こうした反省を踏まえ、学識経験者、交通事業者、関係行政機関に市民を加えた「逗子市地域公共交通活性化協議会」を立ち上げ、来年2月から議論をスタートしたいとのこと。
その中で、課題の抽出と分析、地域特性の整理などを行った上で、今後の公共交通のあり方をまとめ、令和8年12月には計画を策定させたいとの意向でした。
参加した住民協の役員からは、地形や地域の特性を踏まえたニーズへの対応、継続できる運営予算の計算と確保など、それぞれの視点からの質問と提案があったところです。
既存の公共交通ルートなどを加味した上で新たな交通モードをいかに配置していくか、市民の様々なニーズにどこまで対応できるのかなど課題は山積していると思いますが、「逗子市地域公共交通活性化協議会」での議論を通じて、市民生活をサポートする新しい方向性が見出せることを期待しています。