「通年議会」の導入プロセスと現状を勉強させていただくため横須賀市議会を訪問。

平成24年の地方自治法の改正により、現行の「定例会・臨時会」に加え、通年にわたり会期を設定し、その間は議会の判断でいつでも議会を開くことができる「通年の会期」を条例によって選択できるようになりました。
逗子市を含む多くの地方自治体は年に4回の定例会と、必要に応じて招集される臨時会で対応していますが、年間を通した会期を定める通年議会を選択する地方自治体も増えてきています。
今回お話を伺った横須賀市議会の場合、平成26年6月に議長からの諮問を受けた議会運営委員会で検討を始め、平成27年8月から約1年半の時間をかけ必要性や方向性を協議するとともに先進自治体の視察を重ね、通年議会への移行を決定し、平成29年5月から導入しています。
通年議会に移行して大きく変わった点は、柔軟に臨時議会を開催できること、常任委員会における所管事務調査をほぼ1年間行えることだそうです。
そのため、特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかである時などに行われる市長の専決処分は原則なくなったとのこと。(ただし、災害や事故による応急補修・工事等の補正予算、法律の改正に伴う条例の文言整理などはこれまで通り専決処分ができるよう条例に明記)
また、行政職員の議会出席回数が増えることで事務効率に影響を及ぼす可能性を鑑み、横須賀市議会では臨時議会の本会議においても、市長、副市長、議案に関係する部局長のみの出席としているとのことでした。
新型コロナウイルスへの対応を含め、議会が主体的かつ柔軟に動いていくためには「通年議会」に関する議論は必要であると考え、今後逗子市議会でも協議できる場の設置を求めていきたいと思っています。
本日、長時間にわたりご説明いただきました横須賀市議会議会局議事課の川P課長補佐、ご意見をいただきました「よこすか未来会議」の橋団長と議員団の皆様に感謝です。
posted by 高野たけし at 17:29|
日記
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